4回と6回

目薬に追われた年末年始だった。

2020年12月の年末進行真っただ中のこと。なんだか目を開けるのがツラくなって、年末ギリギリに眼科に駆け込んだら、ドライアイと診断された。「乾いた目(ドライアイ)」となんだかジョジョのスタンドっぽい。それになったという。

症状と治療について眼科医は丁寧に説明してくれて(そのせいで待合室はいつもごった返しているのだけど)、目薬を2つ処方してくれた。1つはヒアルロン酸が入っているといい、もう1つは元々胃薬だったのだけど胃の粘膜に効くなら目にも効くのではと目薬になったやつ、と教えてくれた。肌に良いやつと、胃に良いやつを目にさすことになる。そんなことがあるのか。

で、前者は1日6回、後者は1日4回さしてくださいと言われた。

これがどうしても気になる。1日にだいたい16~18時間くらい活動すると考えれば、前者は3時間ごとに、後者は4時間ごとにさせばいいだろう。スタートを7時とするとこんなスケジュールだ。

①7時、10時、13時、16時、19時、22時
②7時、11時、15時、19時

忙しすぎる。お昼どきはずっと目薬してないかこれは。

しかも年末年始で規則正しい生活などできやしないのだ。深夜まで面白いテレビはあるし、正月はお昼からお酒を飲んじゃうし。人のいないタイミングを計って近所に初詣にも行ったり、息子にスマブラでボコボコにされたりするうちに、さっき①の目薬さしたっけ?ってなる。

もうだいたい勘でやるしかない。その結果、6日間処方された目薬は5日経ってもまだ2日分余っている。やっちゃってる。やっちゃってるなこれは。あーあ。

「一年の計は元旦にあり」というけど、こんなイレギュラーな状態で「一年の計」もなにもあったものではない。でも年は明ける。キャラバンは進む。乾いた目を潤ませて跡を追う。みなさまあけましておめでとうございます。