「ガニメデで待機後、金星にお越しください」

日本科学未来館に行ってきた。お台場は曇り、午後から雨。

行く前に息子と、「科学館といえばガラスの球の中でピンクの電気がビリビリしてて手を近づけるとビリビリ!ってなるやつあるよね」と科学館あるあるで盛り上がっていたが、あのピンクのビリビリはなかった。

なんというか、いわゆる「科学館」のイメージとはまた違う、「科学が未来に何をすることができるのか」という可能性と、「このままでは未来はどうなってしまうのか」という警鐘と、「未来は君たちに託されている」という子どもたちへのメッセージを端々に感じる展示たちだった。未来を真剣に考えている人がいることを心強く思う。

未来はモヤがかかっていて、その姿ははっきりとわからない。でも「わからなかったことがわかる」とき、ほんの一部だけそのモヤが晴れる。

晴れた部分が何の役に立つのか、すぐには分からないかもしれない。でも少しずつ晴れの部分が増えていけば、今やれるべきことがわかるだろう。それが科学の役割のひとつなのだろう。

日本科学未来館の7階には展望ラウンジがあり、お台場の景色がよく見えた。同じフロアにはカンファレンスルームがあって、会議室には惑星、控室には衛星の名前がついているのがカッコよかった。

「ガニメデで待機後、金星にお越しください」って言われてみたい。