二次感情

感情を無くしたい。

最近子供に何度注意してもやめない、何度呼びかけても返事しない、何度うながしても動かない、ということが続き、怒ってしまうことがしばしばあった。

片付けない、夜更かしして寝ない、わざとぶつかってくるのをやめない、など個々の事象を取り出せば些細なことで、子供だって意思を持っているのだから大人の言いなりではない。わかっているのだけど、何度ソファーから飛ばないの!と言ってもジャンプしたりされるとどうしても一言言いたくなってしまう。

怒りというのは「二次感情」だと本で読んだ。恐れや悲しみ、悔しさなどの一次感情がまずあって、それらが怒りという形で外に出る。怒りを解決するには、怒り自体を「まぁまぁ」と抑えるのではなく、一次感情に着目する必要がある。部長が怒鳴っているのは、進捗の遅れが本部長にバレるのを恐れているからだな、とか、上司としてのプライドを傷つけられた悲しみからだな、とか。

思うに、前述の場面で僕が「子供が言うことを聞いてくれない」と怒るのは、自分がないがしろにされた、という悲しみなのだろう。裏を返せば、自分はないがしろにされるべきではない、というエゴを持っているということだ。そんな醜いものは無くなったほうがいい。

冷静に、こちらの望む行動と、あちらの望む行動を擦り合わせ、落とし所を探り、それでも同じことが繰り返されれば再び話し合う。そうなのだろう。そのためにはエゴはいらない。感情が無くなっちゃえばいいのになと思う。こうして反省してしょんぼりすることもないだろうし。