大人になるとは失うことなのか

松屋のごろごろチキンカレーですよ。

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ネットで噂になっていたやつを食べました。感動して二日続けて食べてしまった。本当にチキンがごろごろと入ってる。カレーとの調和も抜群で、世の中にこんなに旨いものが….ぐらいの大きな主語でありがたがってしまった。

 

思えばちょっと前、ジョナサンで夕飯を食べた時、タンドリーチキンのなんとかライスというやつを頼んで食べたのだった。

メニューでは皿を覆うほどのチキンがジューシーに横たわっていたが、まぁそんなこともあるまい、わたしは詳しいんだ、と、お腹が空いてたのでライスを大盛りにした。料理が来た。

ホントにあの大きさだった。

動揺した。ホントだ…ホントにあの大きさのチキン…! 食べ応えは十分で、そのスパイシーさに食は進み、大盛りでも普通に食べた。あれも旨かった…。

 

それしても、である。冷静になってみれば、どちらもメニュー通りのものが来ただけなのだ。

メニューの写真に載っている通りのものが、現実のものとなって運ばれてきた。当たり前のことじゃないか。当たり前のことなのに、これだけで感動してしまう自分がいる。

自分は余程裏切られてきたのだろう。こんな厚さのハンバーガーは出てこない。CMのあともまだまだ続かない。ノーバン始球式にパンツは関係ない。いい意味でおじさんですねはいい意味じゃない。

期待して裏切られ、それですっかりわかった顔をしていた。それが大人になるということなら、得たものより失ったものが多いだろう。大人になるということは、失うことなのか。それが大人か。

期間限定メニューである松屋のごろごろチキンカレーは、このゴールデンウィークで姿を消すかもしれないという。本当のことなのだろう。本当にごろごろとチキンを入れてくれた松屋が言うならそうなのだろう。でもこれだけは、これだけは裏切られても構わないと思った。どうか常に松屋で真実とは何かを教える存在であってほしい。

ウェブメディアびっくりセールで「お笑い路線図トート2018」販売します

いよいよ今週末に迫ってきた「第三回ウェブメディアびっくりセール」。

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今回もエキレビ!ブースで参加します。びっくりセールでは毎回「お笑い路線図」のトートやクリアファイルを売っていまして、今回これをリニューアルしました。「お笑い路線図トート2018」です。

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絵柄がこちら。

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主要なお笑い賞レースが路線に、チャンピオンが駅になっています。2冠を達成した芸人は乗換駅に。駅名は、芸名だったりネタだったり旧コンビ名だったりからモジって付けてます。2017~2018年のM-1、KOC、R-1王者もおりますよ。

リニューアルのポイントは、「NHK上方漫才コンテスト」(紫)と「THE W」(ピンク)の2路線の追加。

NHK上方漫才コンテストは受賞者が多いので、他の賞レースと2冠を獲った「乗換駅」のみ記載しています(急行扱いなので路線名にも「Express」と付いてる)。THE Wはこれから続くかなーという願いもこめつつ先端を点線にして「延伸予定」としました。原案は井上が起こし、最終的なデザインはエキレビ!のイラストでお馴染みまつもとりえこさんにお願いしました。いつもお世話になっております!

 

NHK上方漫才コンテストの追加、めちゃめちゃ悩んだんですよ……。一部、受賞者の順番がM-1グランプリと逆なんですもん。

NHK上方漫才コンテスト笑い飯とろサーモン銀シャリ

M-1グランプリ笑い飯銀シャリとろサーモン

これをこのまま路線でつなぐと、途中で行ったり戻ったりしちゃう。うんうんうなって、三角形に配置しております。あの辺です。あの辺。

 

トートは本日届きまして、なかなかいい感じに仕上がっているのを確認。顔がほくほくしています。これはいいものを作った……(自画自賛

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「ウェブメディアびっくりセール」は他にもあのメディアやあのメディアがたくさん参加しているし、「あの人どっかで見たことある」という人が売り子に立ってるし、冗談みたいなグッズもいっぱいあってなかなかのワンダーランドですよ。

それでは 4/21(土)、二子玉川ライズでお待ちしていますー。

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↓初回参加ときに書いたレポ

unotv.hatenablog.com

欲望を止めておく弁がうっかり緩んだだけだった

「会社辞めたい」「やせたい」「お金ほしい」。大人の欲望は底が無い。

 

2息子もテレビCMでおもちゃやゲームが映ると「これほしい~」と言う。雑誌(てれびくんとか)の懸賞コーナーも好きだ。おもちゃが狭い誌面いっぱいにところ狭しと並んでいるのがたまらないらしい。勢い余って「たまらんコーナー」と名付けている。「たまらん……」と眺めている。

さて、子どもがおもちゃを指して「ほしい~」と言うと、親としては「誕生日になったらね」と引き延ばしたり、「この前買ったでしょ」といさめたりすると思う。二つ返事で「よし買おう」とはなかなかならないだろう。そうなったら次のCMでもその次のCMでも同じ事が起こる。子どもの欲望も底が無いが、大人の財布には底があるので困る。

2息子にも対してもやはり同じようにいさめるのだけど、彼の言い分はこうなのだ。

 

「ほしいと言ってるだけで、買ってとは言ってない」

 

これは保育園時代に仮面ライダーブームが来ていたときからそうで、彼にとっては「ほしい」という気持ちをそのまま口に出しているだけだと言う。だから「この前買ったじゃん!」とか怒らないでほしいと。確かに買ってほしいときはこっちの目を見て「買って~」と言う(それはそれでいさめるのだけど)

「ほしい」という気持ちを口に出しているだけなのに、「ダメ」と言われるのは筋が合わない。気持ちを否定されるのはちょっと腹も立つだろう。ほしい=感情と、買う=行動は別なのである。

これはたぶん大人もそうで、「会社辞めたい」や「やせたい」も気持ちがそのまま口から出ている状態なのだと思う。いつもはそういう言葉を止めている弁がゆるんじゃっているのだ。

そこで「辞めたらいいじゃん」とか「じゃぁ運動したらいいじゃん」とか外野から言うのは筋が合わないのだ。なぜならそれは「行動」だから。そんなことはわかっていて、ただただ感情がするりとアウトプットされているだけなのだ。

というわけで、小2息子が「ほしい~」と言ったときは、なるべく「ほしいね~」と共感するようにしている。「それはどういうやつなの?」と聞かせてもらうこともあるし、「あ、それなら自分で作れるんじゃない?」と提案することもある(小2息子は工作も大好き)

 

でも「会社辞めたい」という人に「それなら自分で会社作れるんじゃない?」と返すのは違うと思うので気をつけたい。

思えば育児は突然の卒業を繰り返す

ちょっと前にインタビューを受けました。

news.yahoo.co.jp

家事育児とライターの両立、ということでお話いただきまして。大変僭越ながら……と姿勢低く臨んだ次第でした。子どもたちはこの春から小2と小6。毎日保育園の送り迎えをしていた頃に比べたらだいぶ楽になった(ただし、保育園まで歩かなくなったため運動不足はさらに加速)

で、記事中に「娘のポニーテールを結っている」という記述があるのだけど、このタスクが最近無くなったのだった。小6娘がひとりでポニーテールを結えるようになったから。特に「今日からひとりでやるから」と宣言したわけでなく、「あ、できるわ」となった。となればもう僕の出番はない。

卒業である。

保育園に通っているころから、娘の髪を結うのは僕のタスクだった。それが突然の卒業である。何年もレギュラーとして頑張っていたのに最終日に挨拶だけでするっと卒業してしまう王様のブランチのレポーターみたいである。ちょっと違うか。

思えば育児は突然の卒業の繰り返しだ。

かまり立ちしてるなと思ってたら急に歩き出したり、食事の時に前掛けがいらなくなったり、「ひとりで寝てみる」と別の部屋で寝始めたり、支えなくても自転車をこぎ出せるようになったり、手を借りずに頭を洗えるようになったり、麦茶を一人で注げるようになったり。

できることが増える瞬間は突然で、親はそのたび小さな卒業に立ち会う。

そういえば最近外を歩くときに手を繋いでないなと、知らないうちに卒業していることもある。急に空っぽになった場所にちょっと驚いて、ちょっと寂しくなったりするけど、これも成長である。これも成長だと言い聞かせて毎日は続く。

でもそろそろ小2息子は勉強してるとき鉛筆をガリガリかじるのから卒業してほしい。ちょっとほっといたら筆箱の中の鉛筆がもはや木材に姿を変えていた。ビーバーか。こういうのに限って卒業が長引く。思い通りにいかない。

シンカリオン×サワコの朝 合体スペシャル

合体スペシャル、最近よく見かける。

 『新幹線変形ロボ シンカリオン』(土曜朝7時)と『サワコの朝』(土曜朝7時30分)、合体したらどうなるのかと思って。

シンカリオン側に阿川佐和子が行くとなれば、シンカリオンの劇中で主人公の少年がサワコの朝に出演するのだろう。阿川佐和子は本人役で「新幹線がロボになるって私知らなかったんですけど」とか言ってる。

しかし番組の途中でスクランブル発進があり、「失礼します!」とスタジオを飛び出してしまう少年。あっけにとられる阿川佐和子。しかしそのときTBSに敵が迫っており、これはなんやかんや理由があってシンカリオンじゃないと倒せない!しかし最寄りの赤坂駅には東京メトロ千代田線しか通ってない!かくなる上は乗り入れるしかないが、小田急ロマンスカーが先に乗り入れており追い抜くことができない!どうするシンカリオン!どうなる阿川佐和子!そのとき「溜池山王から行けばいいのよ」とささやく声が……。

ここまで書いておいてなんだけどシンカリオンに関しての知識が「新幹線がロボに変形するやつ」ぐらいしかない。